まず、ダウンジャケットとは
昨今では老若男女を問わずあらゆる場面で着用されているダウン・ジャケット、まずはその性能と特徴から触れていきます。
まず「ナイロン素材の生地をキルティング加工し内部に羽根毛や羽毛(ダウンフェザー)を詰め物とした防寒用衣服」であることはご存知の通りです。本来は極寒地や登山で使われるパーカーやシュラフ用として羽毛が使われてきましたが、近年スキーやタウン用としても広く使われるようになり、それらを総称してダウン・ジャケットといいます。
ダウンとはガチョウや水鳥の羽毛の中でも保湿性に富んだ最上質の部分を言いますが、ジャケットとしてはフェザー(羽根毛)と混合して使用されるのが普通です。利点としては軽量性・保温性が挙げられますが、体から出る汗を放出する特徴があるのも極寒地での作業服として用いられてきた大きな理由でしょう。
昔はダウンジャケットといえばごわごわしたイメージがありましたが、今ではすっきりとしたシルエットのデザインも多く採用され、とてもファッショナブルになりました。
デザインだけではなくダウンジャケットそのもの、中綿の羽毛やキルティングにも最新の技術が取り入れられ、ハイブリッドダウンと呼ばれる物が登場したり、表面の生地も羽毛が飛び出しにくく丈夫で軽い新素材が使われるようになってきました。
ちなみに日本では1980年代にアメリカ空軍パイロットの防寒着をモチーフにしたダウンジャケットが大流行し、それ以降広く普及したそうです。